結腸ストーマについて

Dr Brigitte Espirac
Chief Medical Officer
B. Braun Medical SAS, France

結腸ストーマ 

ストーマが必要になる理由はさまざまですが、主なものは次の通りです。

  • 炎症性腸疾患
  • 家族性大腸腺腫症
  • 外傷
  • 先天性欠損

結腸ストーマには、永久的に造設されるものと一時的なものがあります。主に、右側横行結腸ストーマと、左側結腸ストーマの2種類があります。どちらの種類にも、一時的なものと永久的なものがあります。

永久的ストーマ

永久的ストーマを造設すると、通常1日に1~3回装具を交換する必要があります。決まった時間に健康的な食事を摂っていれば、退院後1ヵ月ほどで、ストーマによる排泄のパターンができます。


一時的ストーマ

外傷時や手術後、結腸に治癒しづらい部分があると、一時的な結腸ストーマが必要になります。 一時的ストーマでは、腸を切断せずにストーマを造設します。 よく造設されるのは、ループ式ストーマ(腸の一部をループ状に腹壁上に出し、体表面にロッドで固定したストーマ)です。 なお、ロッドは通常10日後に抜去されます(痛みはありません)。一時的ストーマは、通常3~6ヵ月後に閉鎖されます。 通常、ストーマを閉鎖する手術の際に瘢痕を切開することはありません。

【結腸ストーマの管理】

結腸ストーマを造設したら

結腸ストーマを造設した方は、体外にストーマ袋(閉鎖型又は排出口がある下部開放型)を装着する必要があります。造設したストーマの種類を踏まえて、最も快適と感じられる方法を選んで下さい。

手術後には、専門看護師が、さまざまな種類の装具をご案内します。幅広い選択肢の中から、ご自分に合うものが必ず見つかるはずです。

ストーマ周囲の皮膚/創傷のケア

手術後の回復には、腹部の創傷のケアが重要となります。 これは、創傷周囲の筋肉が弱っているためです。無理をするのは禁物です。 例えば、掃除機をかける、重いものを持ち上げる、家具を動かす、アイロンをかけるなどの日常作業は、しばらく時間をおいてから再開して下さい。